プログラミングの楽しさは、視覚的な結果だけでなく、聴覚的にも楽しむことができる点にあります。

今回はPythonを使って、音階を作成し、楽曲を一部再現してみましょう。
Pythonのライブラリを活用し、音楽制作の基礎に触れつつ、プログラムで楽曲を奏でる面白さを実践してみます。


Pythonで音楽を奏でる魅力と可能性

Pythonは、データ処理やWeb開発だけでなく、音楽制作にも活用できる柔軟な言語です

特に、初心者向けの音楽プログラミングの練習として「コードで音を鳴らす」プロジェクトは、基礎を学びながらも視覚と聴覚で結果を楽しむことができる点で自身の成果を感じやすく、とても人気が高いです。

今回は、Pythonを使って音階を再現し、楽曲の一部を奏でてみます。


事前準備とPythonライブラリのインストール

音楽を生成するためには、いくつかのPythonライブラリを使用します。
主に「pydub」「numpy」を使います。(pydubは音声ファイルの操作に便利で、numpyは音の周波数を生成するために使います。)

  1. Pythonの実行環境
    Jupyter NotebookGoogle Colaboratory(Colab)などで、Pythonコードを実行する環境を整えます。
    特にColabは、ブラウザ上でコードを実行でき、インストールもスムーズに行えるため、とてもおすすめです!
  2. ライブラリのインストール
    音楽再生には音声データを扱うためのライブラリが必要です。

    以下のコマンドで「pydub」「numpy」などのライブラリをインストールしておきましょう。


  3. 音声ファイル変換用のffmpegインストール
    音声ファイルを扱うため、pydubと連携して利用するffmpegも準備します(ColabやLinux環境では以下のように簡単にインストールできます)。



実際のコード作成:音階とリズムの設定

今回は一部のメロディを簡単に表現します。

  1. 音階の設定
    楽曲の各音をPythonコードで表現します。
    たとえば、A4(ラの音)やC5(ドの音)などの音階を指定し、それぞれの周波数をnumpyを使って生成します。


  2. メロディラインの作成
    次に、主要なメロディ部分を音階ごとに作成してつなげていきます。
    リズムやテンポを調整しながら、実際の曲に近いメロディラインを構築します。


  3. 音の再生
    simpleaudioライブラリを使って音を再生します。
    音を一つ一つつなげて曲を構成し、曲に合わせたリズムを設定していきます。



メロディの組み立てとリズムの調整

上記のコードを組み合わせることで、楽曲のメロディラインが再生されます。

曲の構成に合わせて音階とリズムを組み立てると、メロディが滑らかに再生され、曲の雰囲気が再現できます。
簡単な音階再生から始めて、徐々に複雑なメロディに挑戦してみるのも楽しいでしょう。


他の楽曲への応用やリズムの改良

このようにPythonコードで音楽を奏でる仕組みを理解したら、他の楽曲にも応用が可能です。
さらに、pydubや他の音声ライブラリを組み合わせることで、楽器の音や異なるリズムパターンを試すこともできます。

  • 他の楽曲を試す:他のアーティストの曲のメロディやリズムを再現し、音楽制作の基礎を学びます。
  • リズムやテンポを細かく調整:休符を入れたり、テンポを変更したりすることで、さらにリアルな演奏が可能です。

まとめ

Pythonを使って音楽を奏でることは、プログラミングの新しい側面を楽しむ良い方法です。

特に、楽曲の一部を再現することで、音楽の仕組みやメロディの構成を理解し、音楽制作への興味も広がります。
Pythonと簡単なコードだけで、お気に入りの曲を再現するプロセスをぜひ楽しんでみてください!