「毎日同じ質問が何度も来て、自分の作業が止まってしまう……」

「FAQページはあるのに、みんな『探すのが面倒』と言って直接聞いてくる……」

社内や顧客からの問い合わせ対応で、このような悩みを抱えていませんか?
どれだけ丁寧にFAQを作っても、探す手間がある以上、人はどうしても「知っている人に直接聞く」という近道を選びがちです。

そこでおすすめなのが、ChatGPTなどのAIを「一次対応係」として活用する方法です。
今回は、動画でご紹介した「同じ説明をする時間をゼロにするAI活用術」を、
具体的なプロンプト(指示文)のサンプル付きで分かりやすく解説します!

AIは「担当者の身代わり」ではなく「一次対応係」にすると強い

AIに問い合わせ対応を任せると聞くと、「完全に自動化して、人間をゼロにするのは難しそう」と感じるかもしれません。
しかし、その考え方こそがハードルを上げてしまう原因です。

AI活用のコツは、「完璧な自動化」を目指すのではなく、優秀な「一次対応係」に任命することです。

  • 人間がやるべきこと: 複雑な判断、個別トラブルの対応、意思決定
  • AIに任せるべきこと: 「これどこに書いてありますか?」というお決まりの質問への回答

答える人間を完全にゼロにするのではなく、「同じ説明を何度も繰り返す無駄な時間」を消すこと。これこそが、AIを活用した問い合わせ効率化の本質です。

AI一次対応をスタートする「3つのステップ」

AIに一次対応を任せるためにやったことは、驚くほどシンプルで、次の3ステップだけです。

1)既存のFAQ(よくある質問)をテキスト1枚にまとめる
2)ChatGPTに、回答のブレをなくす「回答ルール(プロンプト)」を渡す
3)質問が来たら、AIにコピペして聞く

これだけで、誰が聞いても同じクオリティの回答を、AIが瞬時に生成してくれるようになります。

そのまま使える!ChatGPT用「一次対応プロンプト」テンプレート

では、実際にChatGPTなどの生成AIに入力して使えるプロンプトのテンプレートをご紹介します。以下の文章をコピーして、AIに学習させてみてください。

【プロンプト(指示文)】

あなたは社内FAQの一次対応AIです。 目的は「同じ質問対応を減らし、回答を標準化すること」です。

# ルール

  • 回答は必ず「結論 → 手順 → 注意点」の順で書く
  • 文章は丁寧だが短く。1回答は最大でも8行程度
  • 参照できる情報が不足している場合は、推測で断定しない
  • 不明点がある場合は「確認したいこと」を最大2つだけ質問する
  • 個人情報・機密情報・人事評価・契約判断などは回答せず、「担当部署に確認してください」と案内する(案内文も作る)
  • ルールに矛盾がある場合は、矛盾点を指摘して質問する

# 出力フォーマット 【結論】 【手順】 【注意点】 【参照】(あれば) 【担当】(FAQにOWNERがあれば)

# FAQデータ [Q] 出社時間は何時からですか? [A] 原則は9:00開始です。始業前に業務準備が必要な場合は、所属チームの指示に従ってください。 [TAG] 勤怠 / [OWNER] 総務

[Q] 遅刻しそうな場合はどうすればいいですか? [A] 分かった時点で、所属チームのSlackに連絡してください。やむえない事情の場合も、事後報告は必須です。 [TAG] 勤怠 / [OWNER] 総務

[Q] 在宅勤務は可能ですか? [A] 原則可能ですが、事前に上長の承認が必要です。業務内容によっては出社を求められる場合があります。 [TAG] 勤怠 / [OWNER] 総務

[Q] 有給休暇はどうやって申請しますか? [A] 勤怠管理システムから申請してください。原則として取得日の前日までに申請が必要です。 [TAG] 勤怠 / [OWNER] 総務

AIの実際の回答例

上記のプロンプトを入力したあと、試しにAIに「明日、有給を取りたいのですがどうすればいいですか?」と質問すると、AIは以下のようにルールに則って綺麗に出力してくれます。

【結論】 原則として、取得日の前日までに申請が必要です。

【手順】

  1. 勤怠管理システムを開く
  2. 必要事項を入力し、申請を送信する

【注意点】 本日中に申請を完了させてください。直前の申請となるため、念のため所属チームへも一報入れておくとスムーズです。

【担当】 総務

元のFAQデータは箇条書きの短い文章ですが、AIが自動的に「結論・手順・注意点」のフォーマットに整えてくれるため、質問した側も非常に読みやすくなります。

まとめ:AIを頼れる相棒にして、コア業務に集中しよう

「FAQを作ったのに誰も見ない」という課題は、「FAQをAIに読ませて、AIに答えさせる」という仕組みに変えるだけで一気に解決します。

  • 質問者は、FAQを探す手間なくすぐ答えがもらえる
  • 対応者は、何度も同じ説明をする時間から解放される

この仕組みを作れば、社内チャット(SlackやTeams)に質問が来た際、AIの回答をコピペして返すだけで対応が完了します。将来的には、チャットツールとAIを連携させて「自動返信bot」化することも可能です。

まずは手元のChatGPTに、自社のFAQをコピペして試すところから始めてみませんか?あなたの時間を奪う「名もなきルーティン業務」を、AIに任せてしまいましょう!